8/11(月・祝)東京にてワークを開催しました。

<姿勢調整の様子>
今回は半年ぶりのワーク再開ということと、ウィルスにより今後の
開催状況が読めないこともあって、時間を延長して8時間の長丁場
となりました。
長丁場にもかかわらず参加者の皆さん全員、集中力がとぎれず
最後まで熱心に取り組んでいただきました。
プログラムとしては初参加のも方々もいらっしゃったため、基礎の復習
も兼ねて「何をどう気づいていくのか」「一歩先の集中力と気づき」
ということに焦点を合わせました。
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【今回の主なメニュー】 ※それぞれのワークの方法と解説については
下記にある過去記事を参照してください。
・軸に消えてあるためのエクササイズhttp://rubins-work.com/blog-entry-60.htmlhttp://rubins-work.com/blog-entry-68.html・型と放心が両立してある状態になるhttp://rubins-work.com/blog-entry-60.html・意識を点にする居座らない座法http://rubins-work.com/blog-entry-60.htmlhttp://rubins-work.com/blog-entry-68.html・呼吸とともに丹田の奥底の抜け道を見つけるhttp://rubins-work.com/blog-entry-66.html・肉体の目と内部の目の見え方の違いhttp://rubins-work.com/blog-entry-43.htmlhttp://rubins-work.com/blog-entry-61.htmlhttp://rubins-work.com/blog-entry-68.html・内部の目で全体と局所を同時に映すhttp://rubins-work.com/blog-entry-43.htmlhttp://rubins-work.com/blog-entry-61.htmlhttp://rubins-work.com/blog-entry-68.htmlhttp://rubins-work.com/blog-entry-73.html・インテンションのベクトルとはじまりを見切るhttp://rubins-work.com/blog-entry-61.html・意図が落ちたインテンションの感覚を知るhttp://rubins-work.com/blog-entry-61.html・能動と受動のあいだにあることhttp://rubins-work.com/blog-entry-69.htmlhttp://rubins-work.com/blog-entry-72.html・ハートの振動の発生と触覚http://rubins-work.com/blog-entry-38.htmlhttp://rubins-work.com/blog-entry-52.html・対象のない祈りの型と放下http://rubins-work.com/blog-entry-39.html・ダイブ&スキャンで集中レベルと行き止まりを探るhttp://rubins-work.com/blog-entry-73.html*****************
【所感と解説】今回は、これまでより時間が長くとれたこともあって、
参加者さん一人一人の心身の状態をより細かく把握し
各自の突破口を見つけることに注力しました。
上記メニュー最後の
「ダイブ&スキャンで集中レベルと行き止まりを探る」
というのは以前ワークでちらっと行ったことのある「禁じ手」
的な手法です。
参加者さんがどのレベルで集中し、どのレベルで肉体と同化
し、何がその先へ深く入ることを妨げているのかを、意識と身体
に私が直接アクセス(意識にダイブしてベクトルと行き止まりの
位置をスキャンする)して把握していきます。
本来の修行体系であれば、意識の限界ポイントと突破口は自身で
気づいていくべきところなのであまり大っぴらにはできないのですが、
皆さん限界ポイントの感覚まではご自身で把握できるレベルだった
ので、この段階ならば害はないだろうとの判断で行いました。
いつも同じポイントでもやもやと気絶してしまって先に進めない
ことで諦めてほしくないからです。
この限界のポイントにはメカニズム的に明確な理由があるのにも
かかわらず、その先に進めないことを「カルマが悪い」「才能がない」
と短絡的に結論づけないでいただきたいのです。
もちろん、集中の微細な糸をたどっていくのは本人自身です。
ちなみにこれはスピリチュアル的な神秘の力や霊能力のようなもの
ではなく、あくまでも心身のメカニズムに沿った微細な意識によって
バランスとベクトルを直接感じとっています。
存在に落ちて相手がハラに在れば、行き止まりになっているポイントに
達したときの感覚や、その時の意識状態というのははっきりと自身の
ものとして感じ取れる(スキャンできる)のです。
そのとき相手は私の中で直接、呼吸しているからです。
これは、存在の覚醒が起これば誰でもできるようになります。
今回は参加者さんが呼吸とともに丹田の奥の「場所のないところ」
に深く入っていくプロセスを肉体側に近いレベルでスキャンし、各自
のエネルギー量や呼吸の深さと微細さ、肉体感覚の先まで意識が
入っていけているかを把握し「今、そこでふらふらっと迷った」
「この位置で集中がとぎれた」「この先でもう一歩奥へ入ってください」
「ここで気絶した」といったことを直接お伝えしていったのですが、
参加者さん自身が丹田に集中しつつ同時に即座に修正することは
未だ難しかったようでした。
なぜ難しいかというと、丹田への集中がサマタ瞑想単体になって
いるレベルだからです。
この段階では一点集中のサマタ瞑想で構わないのですが、内部
の目の確立と鋭利な気づきが自動的に発動している状態でないと
「アドヴァイスを聞いて修正しよう」と意図したとたん、一点集中が
崩れてしまって肉体の呼吸に戻ってしまうのです。
それでも、日常の肉体レベルに同化した意識ではなく、より深い
レベルでお伝えしようとしているポイントは直接伝わった感触は
得られました。
次回、機会があればさらに微細なレベルで各自がどのように限界
を突破しどのように存在そのものへの抜け道を通り抜けるかを
ダイブ&スキャンでナビゲーションしたいと思います。
(あくまでも禁じ手なので依存に気をつけつつ)
参加者のSさんはもともと繊細な観察力と集中力を持っている方
なのですが、植物のように繊細すぎて「限界まで見続ける」ため
のエネルギー量が不足しているのと、かなり深いレベルとはいえ、
あるポイントにくると意識がふわっと曖昧になり気絶していってし
まう様子が見て取れました。
この方の場合は通常とは逆に、エネルギー不足による肉体感覚の
希薄さがネックになって丹田の奥を見るときに早い段階で肉体と
イメージの境界線に達してしまうことと、境界線上で起こってくる現象
にある意味、誠実に集中=同一化したまま意識が消えていってしまう
というパターンです。
この状態はご本人も正確に把握できています。
それに対するアドバイスとしては、丹田を見るときの一点集中のサマタ
に加えて、内部の目に軽く留意を残しておき、最後の最後に起こってくる
イメージに100%同化せずに数%の気づきの留意を発動させておくように
とお伝えしました。
最終的な存在の覚醒においては気づきと対象の分離はなくなるのですが、
合一するポイントはこの段階ではないのです。
この段階で対象と合一すれば、気づきの伴わない「自他『未分』」の赤ちゃん
のような状態のまま気絶してしまいます。
そうではなく、この段階ではどの対象にもくっついていないホバークラフトのよう
な気づきの自動化を発動させたいのです。
そして、この発動には重力を引きはがすようなエネルギーを必要とするのです。
また、Fさんは武道をやられていることもあって丹田のエネルギーは強いのですが、
肋間筋が固いため胸呼吸になりやすく、無理やり丹田に集中しようとすると肉体
の意識にぶつかってしまい、肉体と意識の境界線の抜け道を見つけづらい状態
でした。
ただ、もともと瞬発的な集中力はある方なので、ダイブ&スキャンによる心身の
多少の調整と、ご本人の純粋な取り組みによってワークの最後にはかなり高度
なバランスの状態に入ることができました。
この状態にはちょっと目を見張るものがありました。
というのは、丹田の奥への集中がまだ若干不足気味なのと、サードアイの表面
方向への意識が強めなことをのぞけば、自動的に気づきのセンターが発動
してGがかかって「連れていかれる」手前の状態まで一瞬入っていたからです。
これは非常に際どいバランスでしか起こらないことです。
この状態に加えて内部の目を明確に「置いておく」感覚が身につけば
次の段階に進むことが可能ですので、単なる偶然の産物に終わらせない
でいただきたいと思います。
後日、Fさんから
「瞑想中に理由なく不安が出てくる感じ、未知なるものへの恐怖が出てくる
頻度が増してきました」
との報告をいただきました。
これに対して私は「ああ、正確に進んでいるな」と思い、次のように
アドバイスしました。
「どこにもつかまるところのないところへ入っていくときには
必ずエゴの不安がでてきます。
これまで信じてきた自分の目的や信念が外れて、
自分がどこへ向かっているのか、
何を頼りに存在していいのかわからなくなるからです。
そのようなときは、瞑想の前後に『対象のない祈り』
の状態に入ってニュートラルポジションにリセット
してください。
先日、最後のほうで非常によい状態に入っていたときは
不安はなかったはずです。
あの状態に加えて、内部の目のポジションがもう少し
明確になれば、感情や感覚にひっぱられずに自動的に
気づきが続く状態へと飛躍します。」
Kさんは、ダイブ&スキャンの感想としてナビゲーション中に
「エクスタシー状態になりました」とのことですが、これはヒーリング
とは違うのです。
事前に予備知識を一切あたえないまま行ったので、そのとき起こった
状態を素直に表現されたことはよいのですが(Kさんは長年、禅の修行
をされてきましたが、ワークの回を重ねるごとに概念を捨ててその時
起こったことを純粋に見る感覚が増してきたことは賞賛すべきことです)
極限まで起こっていることを見続けるのは本人自身の強い意志が必要
です。
このとき集中から逸れてエクスタシーにひっぱられたのは、どこかに常に
「心地よい状態に早く安らぎたい」という想いがあるからです。
瞑想においては、隠れているものがすべて顕わになるのです。
この想い自体が悪いのではなく、想いが起きたらそれはそれでただ
見ていく覚悟が必要です。
初参加の方々は、一見わけのわからないようなワーク(小道具を使ったり等)
にも真摯に取り組んでくださり、特に、バカになって放下したときのそれぞれの
純粋無垢な美しさには、ちょっと感動してしまいました。
その美しさは、私たちを自動的に運んでいってくれる「対象のない祈り」
に直接通じるものなのです。
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