#サマタ瞑想 【7/14(日)東京ワーク ~ご感想と応答~】

【今回の主なメニュー】
・肉体の目と内部の目の具体的な位置と使い方
・白紙の意識をつくるエクササイズ
・脱力しつつ型に支えられている身体をつくる方法
・骨盤部の具体的な使い方と姿勢
・丹田の意識を具体的に認識する方法
・肉体と意識のあいだで起こる丹田呼吸の入り方
・身体との同化を消して気づきの瞬間だけを見る
参加者様より感想をいただきましたのでシェアします。
(内容の一部を加筆・修正しています)
昨晩とその前のワークは、私にとって従来のワークよりもさらに深く微細な領域まで
掘り下げることが出来、今まで漠然と一般的な書籍を読んで自分なりに練習してきた事が、
全て体系的に総復習出来るだけでなく、新たな驚くほど大きな理解と実際の体験となりました。
特に、短い時間でのワークの中で、ここまで変容(変わる)ものなのか?という点に正直かなり大きな驚きと期待
を持ってしまいました!
いつもワーク中にエネルギーの方に行ってしまいがちな私に熱意と忍耐(!)をもって指導頂くことに大変感謝
しております。ありがとうございます。
⇒身体と力学を使うと意識という曖昧なものも具体的に理解しやすいと思うので(身体やテクニック偏重
になるのも違うとはいえ)準備段階としては私の意図が伝わったようでよかったです。
とかく精神世界の分野は神秘的な力や恩寵を強調したり、逆に気合いや根性で瞑想したりして、何年も時間
をかけた上でそれが理解できないと「才能がない」「カルマが悪い」などという言葉で片付けられてあきらめて
しまうことがありますが、私としてはほんの少しだけここをアドバイスすれば無駄に時間をかけることもない
のに、という歯がゆさは常々感じてきたことでした。
その思いを皆さんが実践を通して受け取ってくださるのは逆にこちらこそありがたいなあという気持ちです。
エネルギーに意識がいってしまうことは悪いことではなく、のちのちその感覚を意識的に使う場面もでてくる
のですが、現在のようにエネルギーの高まりがランダムに拡散している状態のままでは今の自分が意識できる
範囲の身体の延長上の枠にぶつかってそれ以上進めず、心地よさというよりも苦痛を伴うような状態になり
(頭痛はわかりやすい例です)意識の探求としてはそこで頭打ちになってしまうかもしれません。
そのため、いったん遠回りに感じても先に自我と身体の境界線を落としておいたほうがより大きなエネルギー
を迎え入れるための限界のないスペースができると思います。
もし、どうしてもエネルギー的なワークを並行して行いたければ、覚醒というよりも現象世界の創造の理解
として、エネルギーのうねりの変化や微細な色合いや周波数の違いや意味などを見ていくことになりますが、
それはそれでかなりの集中力と直観力が必要となります。
1. 視座の確立(自分なりにカチッときました。笑)
肉体の目で見ること、次に、目の奥3ー4センチから見ること、それぞれを練習した後に、その二つを一緒にする
ことで、自分の今までの経験を体系的にしっかりと実感しながら理解することが出来ました。今までは何となくの
感じで観ていたやり方が体系的にステップを経て経験することで、本来の視座の場所や見え方をその場で質問
やアドバイスを頂くことですぐに理解できました。まだまだ物質世界的には肉体の目で見ることに戻ることも多々
ありますが、自分が納得して本来のあるべき視座の確立を経験できたことは、後からそれを思い出すだけでその
感覚に戻れるため、大変効果的でした。
⇒ここは誤解しやすいところですが、もともと私たちは肉体の目だけで世界を見ているわけではないのです。
肉体の目、脳の機能、認識の座、ハートの座、存在の座、それぞれの複合的なコンビネーションの
結果として3次元的な像を結んだものを後付けで気づいているのです。
ただ、身体と同化した私たちの表層的な意識は結果として見えた像を「肉体の目で見たもの」と思い
込んでおり、その表層意識自体が目のポジションを限定します。
ワークで実践した内側を見る目の感覚は、内部で起こっている事象に気づくための第一歩であり、
この段階では未だ方向性と位置がありますが、次の段階では方向性と位置の感覚も落していくこと
になります。
2. 肉体内部からの感覚に触れて脱力するワーク
これは最初は体の硬さや部分に分けて捉える癖もなかったため、部分的に一枚岩的な捉え方になって
しまいましたが、アドバイスを元に精妙な小さい部分へと感覚をもっていくことで(触れていくこと?)だんだん
わかってきました。また、この精妙な感覚モードになると私の場合は、すぐにエネルギーの感覚に同化して
いく習慣がまだあるので、体の感覚に集中するように練習していきたいです。下半身の脱力が課題かと
思いました。
⇒微細な意識を見ることと、身体を微細に分割して見ることには相関関係があります。必ずしも解剖学的
にすべての名前や位置や感覚を知ることは必要ないのですが、例えば腕というものを大雑把にひとつの
肉の塊ととらえているとき、意識は物質の粗い領域に限定されてフォーカスしているといえます。
身体は微細に見ていけばいくほど、肉体と意識とイメージの境界線を越えた領域へ入っていくための
ポータルとなっていきます。
身体感覚は「自分」という意識に様々な形でくっついているので、身体を見ていく過程では個人個人の
パターン化されたブロックに阻まれることが起こってきますが、そのブロックに気づきつつ隙間をぬって
さらに奥へ進んでいくことで最初の関門を抜けることができます。
骨盤周辺や大腿部や膝下や足首や足裏などにはすべて、その人固有の思考パターンや身体イメージ
や意識が顕れています。
具体的に身体を動かしていくことで今まで意識化していなかった部位と感覚を意識化することは気づきの
微細さを養う訓練になるとともに自らのパターンに気づくきっかけにもなります。
3. 丹田と呼吸やゴムを使ってのワーク
今まで武道をやってきて丹田から力を出すということはよく聞いておりましたが、具体的にゴムを使った
ワークで始めて実感できました。最初は微妙でしたがゴムを伸ばしながら1ミリ刻みでの体感や呼吸との
関係など色々な角度のワークが良かったです。また、瞑想の姿勢も丹田から始まって背骨が上に立って
行き、脱力と相まっての背骨の構造で立つということも経験できました。初めて丹田と体にくる力の相関が
理解できたことに正直びっくりするのみです。前々回のワークで丹田で周囲のことを感じるワークでは少し
経験を始めることが出来ましたが、昨日のワークではより鮮明な関連を実感出来ました。
また、丹田の感覚が出来ていないと最終的な一点集中からの見切り?が出来ないとのことも理解しました。
どのワークもそうなのですが、一旦ワーク中で経験すると、ワーク後もワーク中のその体験を思い出すだけ
でかなりの割合でその体感を再体験出来ることも驚きのポイントです。
⇒武道で実践的に使う丹田の感覚と瞑想で深く入っていくときの丹田の感覚は若干、位相が異なるのですが、
まずは双方に共通する基本として身体的な位相を具体的に認識していきます。
武道で使うときは力学的に効率のよい身体の型の重心と丹田内部に練られた張力のようなものを一点に
一致させて動きの中心を突き抜けさせるみたいな感覚でしょうか。
例えば、足や腕は蹴りや突きによって相手の身体に直接ヒットしているとしても、丹田の力は動きの軌道の
中心軸を通して遠隔の波動砲で伝わっている、みたいな…
このバランスが中心で最も効率よく働いたときには、例えばボクサーがよく、快心のクリーンヒットを打った
ときは「打った感覚がないほど軽かった」と証言するような状態に近いと思います。
あまり説明がうまくありませんが、ボールを打ったり蹴ったりする感覚などを実際に使うともう少し具体的に
説明できるかもしれません。
4. 呼吸による丹田下方への入り込み?(サマタ瞑想の導入)
最初ということもあり、かなりぎこちない感じでしたが、意識で下に下に入っていく感覚がつかめました。
盆の窪から入って背骨を通って丹田の感覚があり、そこから意識で下方へ掘っていく感覚で最初に真っ黒
で広い空間や、戻るときに意識も一緒に登ってしまい額の部分に感覚が戻ってしまいましたが、アドバイス
にあった、「そこに置いていく」という感じが掴めたと思います。今まで集中が苦手で自宅でもちゃんと瞑想も
していなかったので、この一点に集中する感覚を大事にして自動的になるまで練習していきたいと思います。
⇒一点集中はコツを知っているのと知らないのでは進み方が大きく変わってきます。
ここが通常、瞑想をはじめて最初につまずくポイントです。
呼吸を吸うときに肋骨が上がってしまうと意識が一緒にあがってしまうので肋骨の一番下の部分もその場に
置いておくような感じにするとよいと思います。
呼吸をすればするほどイメージと肉体の境目を超えて深く入っていくのが理想ですが、意識が外れて上方向
へあがってしまったときはそのたびに気づいてリセットすれば大丈夫です。
もっとも注意すべき点は、意識が丹田の底から外れたことに気づかずに「もやもや」っと気絶する瞬間を見逃
さないことです。
この、気絶した認識にのぼらない空白のもやもやした瞬間に思考やイメージや眠気が自動的に発生します。
連続する思考やイメージの「はじまり」は常に気絶した瞬間に砂鉄のようにパラパラパラッと磁石に引き寄せ
られるように集まってきて、ハッと気づいたときにはすでに数秒間思考に巻き込まれていたりうとうとしていた
りするのです。
丹田への一点集中は、集中力自体を高める目的とともに、この、思考やイメージの発生する瞬間やパターン
を見切る訓練にもつながります。
5. 暗闇の中にただそれがあるワーク
このワークの最初の方で行った観る視座の練習の余韻や丹田や骨盤から背骨を立てていくことの脱力した
ままの座り方などのワークの後に行ったからか、このワークは強烈な体験となりました。特に効果的だったと
思うのは、単に目をつぶって感じるのと大きく違って、アイマスクをして目を開いた状態で普段の生活と似た
ような身体の感覚の中で、集中したときに、まさに、目の前に置いた手が床を触る感覚が、自分の身体とは
別に単にそこにある、という感覚でした。その時、それを感じている自分自身の肉体の感覚も無く、ただ点
としての指の感覚が客観的にそこにある、という感覚は大変驚くもので、更に驚いたのは、ワークの会場を
後にした後でもその感覚が強く残っており、思わず周りの風景を何度も振り返ってみたりしました。この感覚
も徐々に弱まってきましたが、今でもワーク中のその感覚を思い出すと、自宅でも自分の身体さえもそこに
ある感覚(何か、第三者的に全てを観ている感じです)があります。
その際は、昨日のワークで練習した観る視座の場所からなのか自分自身が全体に溶け込んでしまった感じ、
または、ワーク中でしたら自分が暗闇の全体に広がった感覚、といった感じでしょうか?いつもは肉体の目
で見る瞬間瞬間に意識的にその名前や意味をつけて見ている感じでしたが、ワークの後は、思考が出ずに
ただそれが見えている?感じです。
⇒身体の境界線が抜け落ちて一点一点の接触面の感覚だけが顕れては消えて行くという状態を見極めて
いくときは今まで信じていた自分がなくなって空間と置き換わった感じがして何かゾッとするような恐怖心すら
出てくるものです。
暗闇で行うというのは視覚情報を完全に遮断することでそのインスタントな体験を促す方法ではありましたが、
あの短時間で意図するところの一端を感じとっていただけたとしたら直観の鋭さに恵まれているといえます。
瞑想においては、暗くても明るくても、目をつぶっていても目をあけていても、動いていても止まっていても、
どのような状況であれこの一点一点の感覚を正確に見切っていくのです。
この方法は一点集中をもう少し訓練して自動化してから行ったほうがよいのですが、どの方向へ向って
いこうとしているのかを直観的につかんでいただく意味で試みました。
サマタ瞑想について後付けの質問ですが、息を吸う時に丹田にエネルギーが充満
された後も息を吸いながら下に行く、また、吐く息でそこから更に下に、そこに置いていく感じ、で良いでしょうか?
自分で練習している最中にふと?となってしまいました。吸いながら下に、吐きながらも下に、、というイメージ
ですが。。それとも吸うときは丹田に意識を置き、吐く時のみそこから下にいく感じでしょうか?
⇒息を吐きながらその時点で意識できる丹田の一番奥のポイントをみつけたら、息を吸う時に意識が
そのポイントからあがっていかないように見続けますが、息や気が丹田に充満すると腹圧のような感覚
によって肋骨の位置と意識が上に押し出されがちになるので、肉体の圧に引っ張られないよう逆に奥深く
意識の領域に入り込んで潜っていく感覚です。
実際の感覚としては吸う時にはポイントが固定され吐くときに抜け道が出来て下に下がる感じか
もしれません。
感覚がつかめれば吸う時にも腹圧に負けずに細い抜け道のようなものを見つけて下へ潜っていく
ポイントが見つけられると思います。
腹圧による丹田の膨張感と頭がい骨内の気感を肉体レベルで同化させてしまうとすぐに肉体の枠内
で風船がパンパンになる感じになり意識の抜け道がなくなってしまいます。
(細かくいえば肋骨の使い方も関係してきます)
さらに微細に意識できるならば、吸う息と吐く息のそれぞれ最後の瞬間が切り替わる状態を観察すると、
吸っている最後の瞬間には肉体の呼吸に先行して意識の領域では吐く息の始まりが微かに起こり始め
ているのがわかります。
つまり2つの息のベクトルが意識と肉体レベルに分化して、同時並行的に存在しているのです。
このとき同時並行している意識の呼吸のラインを背骨のエネルギーに転化すると小周天のように
エネルギーと呼吸が途切れなく循環していくのがわかりますが、意図的にそうするよりも、ひたすら意識の
呼吸に集中していったほうが肉体の呼吸を忘れて意識だけで微細に呼吸して止まっているような状態に
入りやすくなります。
説明が難しくなりましたが、まずは意識下に細く深く潜っていってそこに意識を置いておけるようになったら、
その次には呼吸のスイッチする点を見る、もしくは丹田のポイント自体を見続けてそこからズレるときの
感覚と起こってくる事象を見る、という選択肢があります。
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