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【直接知覚の世界とは? ~ 0.2秒の気づきの壁 ~】      

2020/08/14

【気づきの限界を知るためのイントロダクション】

肉体の目には左右それぞれ盲点(マリオット暗点)があります。

眼球の裏側に視神経の束があって、この部分に集まった光の信号
は脳に届きません。

images.jpg



【実際に盲点を探そう】

左目をつぶり右目で左側の●を見続けます。
動いている右側の●が消える位置が盲点です。

gif 506


ちなみに脊柱動物には盲点がありますが、タコやイカ
などの軟体動物には盲点がありません。



【脳による盲点の空白の補完】

左目をつぶり右目で+を見続けます。
+に向かって頭の位置を近づけたり遠ざけたりすると
■と■の間の空白がなくなる位置があります。

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【サッケード※による視界の暗点ポイントを探そう】

※不随意の眼球運動(固視微動)における断続的な飛躍運動

images.png

人差し指を立て、左右の視界に入るギリギリまで両腕を広げます。
頭を動かさずに左右の人差し指を交互に見ます。
すると一瞬、目の前が真っ暗になるポイントが見つかります。


私たちが自覚しないうちに、この1/10秒ほどの暗点がなんと一日
に数十万回繰り返されています。

私たちが認識しているのは、盲点の空白やサッケードの暗点を
脳が編集・補完した世界なのです。


また、私たちは何か特定の対象に注意を向けた瞬間、対象以外
の知覚が0.2~0.5秒ほど低下します。

この間に認識に空白とゆらぎが生じるのですが、この空白も脳が
即座に編集・補完することで無視されます。


注意が肉体の目と無意識に連動していると、視覚的な世界のみ
ならず、五感に触れるあらゆる認識が自動的に編集・補完されて
いることに気づけません。

そのために、意識が特定の注意にひっぱられずに内部の目に
ただ「映っている」認識にシフトしたいのです。

シフトした認識は、0.2秒の手前の世界を映しています。



【脳のパルスと0.2秒の気づきの壁】

脳は1/4秒毎にパルス(拍動)を出しておりその都度、何に集中(注意)
するかを切り替えているという研究結果があります。

人間はパルスとパルスの間の知覚していない空白を脳内で編集して
つなぎ合わせています。

これは進化の過程で、一つのものだけに注意が集中すると敵の
存在に気づかず襲われる可能性が高いため、パルスによって
注意の優先順位を1/4秒毎に切り替える仕組みになったと考えら
れています。


ヴィパッサナー瞑想において、集中力が高まると気づき(サティ)は
自動的に0.2秒毎程度まで分割されパラパラと断続的に細かく入る
ようになります。

0.2秒毎というのは、目と脳の編集機能や注意のパルスの理論から
みても、人間にとって認知できる最小単位ということができます。
(「人間の認知は0.1~0.2秒、実際の世界から遅れて起こっている」
というのはまた別の話です)

実際、このレベルになると確かに非日常のありえない世界と、認識発生
のはじまりの現場が見えてきます。

ただし、0.2秒に分割された認知はあくまでも3次元の直列的時間上の
人間としての体験であって、未だ気づきと対象物が高速で交互に顕われ
ているにすぎず、この見え方自体が現象世界の直接知覚というわけでは
ありません。

例えば昆虫は0.2秒以前のさらに細かく分割された世界を知覚しています。

※参照「ハエをなかなか仕留められないのはなぜか?」



現象世界は無限に分割されているため結局のところ、認識以前の
気づきのベースそのものに「映っている」ことだけがある意味、
すでにして直接知覚といえるのです。



【遠隔透視で読み取る0.2秒前の世界】

10年ほど前、遊びでリモートヴューイング(遠隔透視)の練習をして
いたことがあるのですが、これが意外なほど気づきの瞑想の高度な
レベルの意識状態に近いものがあって面白いのです。
(真面目な修行者からは怒られそうですが…)

※イデオグラム例
ダウンロード


基本的な方法として、透視するターゲットの情報をイデオグラム
といわれる線を描いて読み取るのですが、この線はターゲットに
割り振られた番号が読み上げられた瞬間、思考やイメージが認識
にのぼる前(すなわち0.2秒前)に自動書記のように素早く描きあげます。

※イデオグラムを描く様子 (0:55~)



この線には0.2秒以前に直接取得した情報が含まれているので、描いた後
から線の上をペンで細かくたどっていきつつ直観的に脳裏に映し出された
ヴィジョンや情報を読み取っていきます。

この直観自体にも一切思考を働かせません。
思考を伴ったイメージが出てきたら厳密に排除します。

自分自身の想像力からくる連想もすべて切り捨てます。
そうなるともはや「自分がやっている」感覚はほとんどありません。

結果として、コンディションによってはびっくりするほどターゲットと近い
ものが読み取れたりするので、私たちの認識下では膨大な情報が
認識されないまま流れていっていることが実感できます。

ここには何か神秘的な能力というものではなく、普遍的な意識の
メカニズムが働いていると感じられます。


リモートヴューイングはもともと軍事目的で開発されたものですが、
初期メンバーのマクモニーグルは日本での超能力捜査官としての
キワモノ的扱いとは異なり、著書「遠隔透視ハンドブック」によると
「リモートヴューイング道」ともいうべき、思考をはさまず純粋な状態
であるための厳格な瞑想修行者のような境地で臨んでいるようです。

⇒「遠隔透視ハンドブック」
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